ネガティブとは?

心理学

誰でも人間はネガティブになりやすいのです
なぜならネガティブは生き抜くためのリスク管理のために必要だからなのです
何か問題が起きることの回避をするためにネガティブな考えは必要なのです

ただ、ネガティブな考えにばかりとらわれていると、
失敗した自分を許せなくなり、行動をためらいます

特に日本人は「村」気質があるため、違ったものを排除するという
同調圧力が働きやすい性質があると私は思っています

ネガティブな人とはどういう人?

ネガティブにとらわれがちな人は他責思考が強くなっています

それでいて他人の言葉に左右されがちで、それを自分の頭の中で繰り返し再生します
比較的に嫌な過去を多く脳内再生を繰り返す(反芻する)ため、過去の事柄や他人の
言葉をよく覚えていて、その他人の言葉がそのまま自分の意見として作られ、
自分に対して厳しくなります
他人から受けたダメ出しが、自分をイジメぬきます
特に子供の頃に養育者から受けたダメ出しは、繰り返して言われることが多いため、
そのままその子供の価値観になってしまいます

自分の中で反芻することは以下の3つで
・過去を憂う(反省ではなく憂う
・過去の経験からの未来に対する心配
・愚痴を繰り返し言う
これらを繰り返すことで、ネガティブな思考は作られていきます

ネガティブな思考はネガティブな感情を呼び込み、反芻すればするほど、
本来一次感情として悲しみや辛さ等を感じるところを、二次感情である怒りとして
爆発させます

何故嫌なことを繰り返す?

上記のようなネガティブな思考は認知の歪みとなります

大抵、人間関係においてネガティブな思考は作られるのですが、
相手がそこまで考えが及ばないところにまで悪い方向に深読みしてしまい、
問題が大きくなるケースが多いように思われます
これを何度も繰り返すことで、過去の嫌なことは未来にも繰り返すと思い込み、
それが自分自身の未来を作ってます

この認知の歪みが、本来のその怒りの感情を向けるべきところではない他の人や物に
対してまで、怒りをぶつけてスッキリする行為につながります
(よくある、お客として立場の弱い店員に対して横柄な態度を取るなどの行為)
状況によっては、最悪のケースも想定する自体となることがあります

これがなぜ起こるかということ、
過去の嫌なことや他人にとっては何気ない言葉などを自分の中で反芻することにより、
度を超した「~すべき」思考となり、自分自身を壊しそうになるほどの「自分はダメ」
という行き過ぎた自責思考が作られて、
その場から逃げたり、その場限りの嘘をついたり、行動ができなくなったりします

それを繰り返すことで心に過負荷が掛かり、あらぬ方向にでもガス抜きをしないと
自分の感情の置き場がなくなってしまうのです
これは、自分を守るための防衛本能でもあります

このように自分に厳しいので、他人にもものすごく厳しくなりがちです
行き過ぎた自責思考が自由を奪い始め、我慢ができずに他責思考に切り換わります

自分に対してダメ出しして禁止していることを他人がやっているとその人が自由に見えて、
ものすごく嫉妬して怒り始めます
過去の嫌なことやダメ出しされたことが自分の行動規範ベースになり、嫉妬を引き起こし、
自分の正しさを相手に押し付けようとするのです

そうなると、相手も自分が押し付けられたことを敏感に感じ取り、反発しあうようになるのです
こうなるともうただの喧嘩になります
お互い、自分の正しさを押し付けあうだけの状態となるので、悪い方向にしか転びません

自分に厳しい完璧主義

上記で記載した通り、他人の言葉で作られた思い込みによって自分に厳しくなるので、
自分が起こしたミス一つが許せません
この許せないことを、他人に指摘されると過剰に怒り始めます
これは「ミス一つない完璧な自分であること」が自分自身の理想となっているからです

そして、怒り始めるとIQが下がり、他の見方(俯瞰)ができなくなります
これでますます自分の正しさが「正解」であることを疑わなくなります
同じような「正しさ」の人の意見をうかがっては、それを「正解」として安心し、
自分の中でその意見を強固にしていきます

実はこれ、学校教育自体の欠陥が原因にもなっていると考えられます
学校のテストでは、答えのある問題ばかりを解く事で「正解」か「不正解」かに分類されるのです
ですが、実際には人間関係や社会の問題は正解がない問題を解く力が問われます
文字通り正解がないのです
それなのに学校生活を経て「1つの正解を求めたがる」ようになってしまうのです
この不一致が、作られた完璧主義を苦しめます

本来は、「正解」は複数もあるかもしれないし、人によって正解が違うこともあるのに、です

まとめると...

・自分の中で発生する言葉(思考)は、誰かのダメ出しを基に自分の中に作られた思い込み
・良くも悪くも他人の言葉を受け取りすぎる、振り回され過ぎる
・他人の思考を先回りしてネガティブにとらえがち
・失敗を繰り返して自分にダメ出しをし、失敗を繰り返す未来を予測してしまう
・行き過ぎた自責思考からの怒りが元で、勢いに任せてまた問題を発生させてしまう
・完璧主義で頭が固くなっていて他の見方(俯瞰)が出来ない
・自分が「正しい」と思ったら手放せない、相手に押し付けたくなる
・自分のミスが許せないし、相手のミスも許せない
・自分が信じられないし、相手も信じられない

最終的に、自分の心の中でネガティブな不協和音がいつでも鳴っている状態で
ネガティブのループにはまり込んでしまっています

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